回復期病棟で働く新人セラピストは必読!最初に知っておくべき4つのこと

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理学療法士のhamako()です。

もう4月ですね。あっという間に1年の4分の1が経過してしまいました。

この体感スピードでは気づいたらもう年末かも・・・

ということで、国家資格合格したみなさんおめでとうございます。これからは同じセラピストです。切磋琢磨し患者さんにより良いリハビリを提供できるようにしていきましょう。

 

私の病院は回復期病院ですが、PT・OT・ST合わせて8人の新人さんが入職してくれました。回復期はリハ職種の人数も多く、1番初めの就職先が回復期病院もしくは回復期病棟配属の方も多いのではないかと思います。

入職すると

  • リハビリの技術を高めたい
  • 知識を学びたい
  • 患者さんの治療が上手くなりたい

と思うはずです。

私もそうでした。

しかし、目の前の治療に没頭するあまり、気づいたらこの人どやって家帰るんだろ・・・家帰ってどやって生活するんだろ・・・入院中家族に何を聞けば良いんだろ・・・外部に連携って何するの・・・

という状態でした。治療以外の部分を把握することが全くできていませんでした。

回復期病院での入院から退院までの流れを把握したり、どの時期に何をしていくべきか、他職種とはどういう連携をいつすべきなのかなど治療以外の部分もとても重要です。

そこで、今回は私が回復期病院で働くセラピストにまず知っていただきたいことについて書いていきたいと思います。

 

回復期病院の入院から退院までの流れを知る

回復期病院での入院から退院までの流れをまとめます。各病院で多少の差はあるかと思いますが、だいたいこんな感じだと思います。

  1. 入院
  2. 入院時カンファレンス(入院から1~2週間頃)
  3. 基本能力の向上→病棟ADLへの汎化(リハ室でできるようになったことを病棟でもできるように)
  4. 中間カンファレンス(入院から1ヶ月~1ヶ月半頃)
  5. 自宅の環境に合わせた動作確認、必要に応じて介助指導、住環境調整、福祉用具の提案
  6. 退院前カンファレンス(入院から2ヶ月~3ヶ月)
  7. 退院

*身体機能によりリハビリの進み具合も違いますのであくまでも代表的な目安です。

入院期間は、疾患名や年齢によっても違いますが2~3ヶ月のことが多いです。

この入院中の流れをまず知ることで、どの時期までに何をすれば良いのかが把握しやすくなります。

退院先について

主な退院先は

  • 自宅
  • サービス付き高齢者住宅
  • 介護老人施設
  • 療養型病棟

などです。その他にもグループホーム入所やご自身の自宅ではなく娘・息子さんの自宅に退院されるといった方もおられます。

退院先でリハビリでやることが違うのか

退院先によりリハビリの内容や情報収集する内容も異なります。

自宅

  • マンパワーの確認
  • 住宅図面・写真の確認や住宅訪問
  • 自宅環境に合わせた動作方法の指導、介助指導
  • 社会参加のための情報(コミュニティへの参加や趣味・余暇活動など)
  • サービス内容の検討

などが挙げられます。

やっぱり自宅の場合は1番することが多いです。

これらを行うためには

  • 家族との関わり
  • ケアマネ・業者関係など外部との連携
  • それらに対するチームでの意見統一など

が必要です。

自宅復帰できない理由

  • 全身状態として医療的な管理が必要
  • マンパワー不足(老々介護で、キーパーソンの介護力では厳しいなど)
  • 元々家族仲が悪い、疎遠
  • 独居でサービスを利用せいても生活が難しい
  • 車いすでは生活できるけど住宅環境上車いすの使用が難しい(それを改修する経済的余裕もない)
  • 高次脳機能障害があり、歩けるけど常に見守りが外せない。家族も仕事で介護が難しい

患者以外の家族の生活もあるため、自宅復帰を無理に勧められるものでもありませんし、すごく悩むところです。

 

そこで、リハビリの中で家族に対するアプローチとしてリハビリを見学していただくというものがあります。

家族さんがお見舞いに来られた時には、まだ歩けない患者さんはベッド上や車いすで過ごされていると思います。

車いすだと家には連れて帰れないと思い、施設押しだった家族さんでも、リハビリの現場を見ていただくことで

「こんなことできるんだね」とか「入院した時より良くなってる」という反応をされる家族さんも少なくありません。

患者さんだけでなく、そのご家族さんも凄く不安な日々を過ごされています。

そこで、希望を見出していくということはセラピストが家族にできるアプローチの1つです。

 

サービス付き高齢者住宅・施設・療養型病院など

施設や療養型病棟転院となると自宅復帰するための準備が全て不要になるかと言えばそうではありません。

施設や療養型病院への転院が決まった後も

  • その施設はどんなところか(リハビリの有無、毎日どんな生活をするのか)
  • 車いすなどの備品関係は揃っているのか
  • 施設でも家族ができることは何かないか(家族との自主訓練など)

施設や病院の状況はMSW(メディカルソーシャルワーカー)に確認していただくのが良いと思います。

備品関係で言えば

  • 小柄(大柄)で合う車いすがあるのか
  • リクライニング車いすなど特殊なものはあるのか
  • 移乗の福祉用具はあるのか(リフター、トランスファーボードなど)
  • 訓練用の備品(例えば脊髄損傷でプッシュアップ訓練を行うためのプッシュアップ台があるのか)

備品がない場合は

  • 施設・病院で購入は可能か
  • 代用できそうなものはないのか
  • 患者自費で購入しなければならないのか

ということを確認する必要があります。

もし、退院した後にそれらがないと気づいたら大問題でその患者さんはベッドにずーーーっと寝かされることになってしまう可能性がありますので要注意です。

 

住宅環境は早めに情報収集

自宅復帰するにあたって住宅図面・写真は必須です。それでも、家族が仕事で忙しくなかなか来院されなかったり、来ていてもなかなか会えなかったり、方向性がまだ決まっていなかったりといった理由でなかなかセラピストの手元に届かないこともあります。

その場合は、他職種と連携し病棟の看護師にもお見舞いの際に催促していただいたり、医師との面談の時に話を出してもらうようにしたりします。

また、退院前の住宅訪問でケアマネと業者と自宅で直接話する病院もあるかと思います。現場を見て話できるのがベストですが、その場で判断できる能力がつくまでには経験が必要です。そのため、特に新人の方は事前に情報をもらい準備しておくことをお勧めします。

 

いつまでに図面・写真をもらうべきか

平成30年度の診療報酬改定で、今までよりも更に入院期間を短くかつより効果を上げることを求められることになりました。

回復期病棟Ⅰの基準はこちら

 

仮に回復期病棟での入院期間を3ヶ月とし、住宅情報はいつまでに取得するのが理想かというと

退院から逆算して考えてみます。

  1. 退院
  2. 外泊訓練→住宅改修・福祉用具が揃った状況で退院時のシュミレーションのための外泊。もし、新たな動作確認や福祉用具の提案し直しなどの期間を考え少なくとも退院より1週間前
  3. 住宅改修は外泊訓練までに完了予定。住宅改修がどれくらいの期間がかかりそうか→手すり程度なのか、段差解消や床の張替えなど大掛かりなものかにより期間は全然違う
  4. 住宅の改修期間を計算してケアマネと業者に住宅改修案の提出(退院1ヶ月~1ヶ月半前)役所の許可がおりてからでないと介護保険の助成が使えないのでその期間も考慮する必要あり。
  5. 住宅改修案の作成
  6. 身体機能の予後予測、家族の介護力を考慮し、住宅改修・福祉用具を想定する
  7. 住宅環境の情報収集(図面・写真など)

こんな流れです。

かなり前にもらっとかないといけないことが分かるかと思います。

入院してから1ヶ月以内には住宅環境の情報をもらっておくのが良いと思います。

 

他職種連携を有効に使おう

住宅環境の情報が届かない場合に他職種と連携をすると良いということを書きました。

他職種連携は回復期だけに限ったことではありませんが、重要項目です。

 

チームアプローチにより密に連携し、患者さんにより良い医療を提供する

それはもちろんなのですが、時に自分の身を守ることにも繋がります。

 

今回の診療報酬改定で、入院期間に関しては更にシビアになることが予測されます。予測というかなります。

ベッドコントロールしている看護師長などは予定通りに退院してもらいたいと思っています。

しかし、

  • セラピストの動きが遅いから退院時期が遅れた
  • セラピストが入院期間を伸ばそうとする

などと言われることがよくあります。

もちろん動きが遅くて退院時期が遅れた場合は反省するべきなのですが、理由があり遅れることも多いです。

 

その際に重要となってくるのが連携です。

情報をチーム内で共有しておくと遅れた理由が明確になります。

しかし、知った情報を自分だけに留めておくと、病棟は住宅情報の取得が遅れているということに気づきません。

そうすると、退院間際になって間に合いませんと言い出したセラピストが責められるわけです。

  • 住宅環境の情報が届かない
  • 身体機能がなかなか伸びない
  • 家族さんの希望と患者さんの身体機能の状況にズレがある
  • 家族さんからぽろっとでた本音
  • 自宅方向で動いていたが、実はそうではない雰囲気になってきたのを感じた

など些細なことでもチームで情報共有しておくべきです。

これらがチームで共通認識されていると、事前に対策できますし、入院期間を伸ばす理由も明確です。

他職種連携は自分の身を守るためにも重要なスキルです 

 

まとめ

回復期で働く上で、私がまず知っていただきたいと思う4つのことをまとめました。

まず、この4つを知っていれば、家族、他部署、外部との連携もスムーズになると思います。

そのあたりで怒られるってすごいもったいないと思うんですよね。

で、怒られたら私みたいにこう思うんです。

「こんなことしに理学療法士になったんじゃない」と

なので、このあたりの要領を早く覚えて、患者さんの治療にフルコミットできる環境を自ら切り開いて欲しいなと思います。

それでは!

 

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